Nawshicaの自然とともに

2019年4月にフリーとなり、現在は Nature Guide & Research として鳥や植物、昆虫の調査や観察会講師、ガイドなどをしています。このブログは​ 20​10​/04​/2​9 に yahooブログで開設し、2019/09/09 にこちらに移行しました。このブログでは日々の活動で見た生き物を中心に情報を発信しています。

ウグイス科

龍門山シリーズの続きです。
 
昨日は登りはじめたのが9時半ごろと少し遅かったので、確認した鳥はこの時期にしてはすごく少なくて20種でした。ウグイス科の鳥は3種確認できました。
 
まずは一番どこにでもいるウグイス(Cettia diphone
 
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ウグイスがウグイス色だっていうのは、昔の人の誤解が引き継がれているだけです。ウグイスは淡褐色の鳥で、ウグイス色をしているのはメジロ(Zosterops japonica)。「梅に鶯」の題の障子絵に描かれている梅にたくさん群れているウグイス色の鳥の目の周りが白いことが知られています^^ 梅の花咲く頃、ホーホケキョも聞かれるようになり、梅にメジロが蜜を求めて群れるので、双眼鏡を持っていない昔の人が誤解したんでしょうね。
 
続いてヤブサメ(Urosphena squameiceps
 
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ウグイスよりずっと濃い色合いで、尾の長いウグイスとは逆に尾が短くて、眉斑がくっきりと頭の後ろまで延びています。日本産の小鳥(スズメ目)では、この2種のみが尾羽が10枚(他は12枚)しかありません。
 
夏鳥で、4月に東南アジアから渡ってきて、低山帯で繁殖します。さえずりはものすごく周波数が高く、虫の声のようなシシシシシ・・・という声で、この声が聞こえなくなると鳥の調査も引退しないと (A^^;)
 
ウグイス同様、藪からなかなか出てきてくれない、見るのが難しい鳥ですが、今回は一人で登っていたこともあって、ばっちり姿を見せてくれました。
 
最後にセンダイムシクイ(Phylloscopus coronatus
 
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どれもこれもそっくりで見分けの難しいウグイス科の鳥の中でも、ムシクイ類は樹上にいるのを見ることが多いのでますます難しい仲間です。でもさえずりはみな特徴的ですので、さえずってくれさえすればすぐどの種かわかります。ウグイスとは尾が短いことで違うってのがすぐわかります。
 
センダイムシクイはムシクイの中でも一番普通種で、低山帯でも繁殖しています。さえずりは超有名ですが、アップで見れば頭の中央に縦に白い筋があることで他の種との見分けは一番楽です。これも東南アジアから渡ってくる夏鳥で、昨日もさえずりを聞かせてくれました。

龍門山の植物2

やっと山頂まで来ました (A^^;)
 
山頂には、新しいパノラマビューの看板が設置されていて一安心^^ その付近ではトリガタハンショウヅル(Clematis tosaensis)が満開でした。
 
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花が平開する種だったらもっと見栄えがするのでしょうが、トリガタハンショウヅルは開いてもこの程度。ここまで開いているのを探すのも一苦労でした (A^^;)
山頂ではこの時期ではもう見られないと思っていたギフチョウ(Luehdorfia japonica)がまだ飛んでいました。
 
昼食後、中央コースを下り、明神岩のところでウリハダカエデ(Acer rufinerve)の花がたくさん咲いていました。
 
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風が強くて、下垂して咲くこのウリハダカエデのような花は撮影がとても難しかったです。ウリカエデ(Acer crataegifolium)もほんの少し見られますが、龍門山ではほとんどこちらです。
 
山頂から下る途中、もう一つの目的、ヤマコウバシ(Lindera glauca)の花を撮影できました。
 
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ヤマコウバシは不思議な植物です。落葉樹なのに茶色くなった葉を冬の間ずっと枝につけたままにしますし、日本には雌株しか存在しないのに、ちゃんと種をつけて増えます。「男なんか必要ないわ!」って言われてるようです (A^^;)

龍門山の植物

今日、天気もそこそこだったので、9時ごろから珍しく一人で龍門山に登って来ました。
 
いつも観察会で4月初旬と5月下旬に登るのですが、この時期はなかなか行く機会がなかったので、いくつか狙いもあって行ってみました。4月に比べると、花は本当にたくさん咲いていて、途中でデジカメのメモリーがいっぱいになってしまいあわてました (A^^;)
 
ヒメクロモジ(Lindera lancea)の花はもう既に終わりかけていましたが、そこここにウスゲクロモジ(Lindera sericea var. glabrata)が花をつけていました。
 
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ヒメクロモジとは開花期も違いますし、花の数もウスゲの方が多く、葉裏の細脈までウスゲの方は隆起することも異なります。龍門山では2種は同じくらい見られますが、お向かいの和泉葛城山ではウスゲは本当に少なくて、ほとんどがヒメクロモジです。
 
ヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. gracilipes)も山頂ではまだたくさん咲いていました。
 
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毛のあるなしでヤマを付けるか付けないかを変えている図鑑が多いのですが、個体差なので細分化する必要はないと思っていますので、普段は単にウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glabra)と呼んでいます。
 
龍門山ではなぜかミツバツツジの仲間が見られません。今日はミツバツツジ類を探すのが目的の一つでした。山頂の尾根筋を歩いていて、やっとミツバツツジ類が咲いているのを見つけました。
 
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和泉山脈と同じく、あってもコバノミツバツツジ(Rhododendron reticulatum)だろうと思っていたのですが、ピンクの色が濃く、なんとなく雰囲気が違います。花の内部を確認してみると、子房にコバで見られるような白い毛の密生が見られません。地肌の緑がわかる程度に短い毛が生えていることから、どうもトサノミツバツツジ(Rhododendron dilatatum var. decandrum)のようです。和泉葛城山の山頂部にもわずかに見られますが、龍門山で見られるとは予想していませんでした。花柄の基部か冬芽の外側?がモチツツジ(Rhododendron macrosepalum)のように粘るのを確認したのですが、コバやトサではどうだったのか全然記憶にありません (A^^;)
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