Nawshicaの自然とともに

2019年4月にフリーとなり、現在は Nature Guide & Research として鳥や植物、昆虫の調査や観察会講師、ガイドなどをしています。このブログは​ 20​10​/04​/2​9 に yahooブログで開設し、2019/09/09 にこちらに移行しました。このブログでは日々の活動で見た生き物を中心に情報を発信しています。

龍門山の新しい看板

紀の川市のシンボル龍門山に新しい看板が設置されました。
 
和歌山県の自然公園が見直され、龍門山の山頂部が第1種特別地域になったため、整備のための予算がつき、登山道の整備と立て看板、樹木の名札を作ることになりました。この作成にかかわることになり、写真の入手から作成、本文の作成など、年度末にかけててんてこ舞いをしたのですが、やっと完成となりました。
 
まずは中央登山道登り口の看板です。
 
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ここには以前はキイシモツケ(Spiraea nipponica var. ogawae)の看板が設置されていたのですが、登り口らしく龍門山全体の登山道の説明と4ヶ所の見所、それからこの龍門山で見られる主な植物とチョウ、鳥の写真と解説を載せました。生き物の写真は図鑑並みの出来栄えだと思っているのですが、いかがでしょうか? 植物は葉と花、鳥やチョウで♂♀の色合いの違うものは、合成して両方がわかるように工夫してあります。目の前で見るのが難しい鳥は、見比べやすいように同じ方向を向くように角度や向きを調整しました。鳥の写真は、野鳥の会和歌山県支部の数名の方にお願いしました。
 
キイシモツケの群落が始まるあたり、明神岩や風穴との分岐あたりには、キイシモツケの説明看板があります。
 
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キイシモツケは以前の看板では和歌山県特産の固有種のように記載されていましたので、誤解を招かないように、広く分布するイワシモツケ(S. nipponica)の和歌山県固有変種であることを明記しました。
 
明神岩の前には、明神岩と風穴の説明看板を設置しました。
 
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明神岩と風穴がどうやって現在の形になったのかとか、風穴の全体像などが分かるようになり、とても勉強になりました。休憩の際に、一度ゆっくりと読んでみて下さい。
 
山頂にはパノラマビユーの看板も設置していますが、ピークの位置が少しずれていることが判明したため、手直しを行っています。もうそろそろ設置完了しているかもしれません^^
 
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山頂の標識も変わりました。紀の川をはさんだ向かい側(大阪側)の府県境にある和泉葛城山は標高858mありますので、龍門山はほぼ100m低いことになります。この100mの違いが、和泉葛城山にはブナ(Fagus crenata)林が見られ、龍門山では見られないという差を生み出したようです。
 
ギフチョウ(Luehdorfia japonica)に関しては、食草のカンアオイが和泉葛城山ではイズミカンアオイ(Heterotropa sp.)、龍門山ではヒメカンアオイ(Heterotropa takaoi)と異なっており、ギフチョウはイズミの方は食べないために向こうにはもともと分布していない、と聞いています。
 
樹木の名札は、落葉樹は早春に設置すると間違う可能性がありますので、主に常緑樹に付け、落葉樹の多くは5月の観察会の時に設置する予定です。
 
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特徴のある葉の裏がわかるような写真を使い、花のアップを合成しています。この名札がどこに付いているのか、探してみてくださいね^^ 名札はこういう取り付けタイプだけでなく、立てるタイプのものも作ってあります。
 
植物の分類は今大変革の時期で、APG分類体型というDNA解析による革新的な分類が行われ、カエデ科がムクロジ科になるなど、これまでなじんできたものとは科名が変更されるものがあり困りました。結局ムクロジ科(カエデ科)というふうに両方を明示するようにしました。先取りしすぎて、表示が間違っていると思われそうですが (A^^;)

キツツキ

鳥の顔どアップシリーズの続きです^^
 
まずはコゲラ(Dendrocopos kizuki
 
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日本産の一番小さなキツツキで、スズメくらいのサイズです。このサイズにだまされて、バンディングで初めてコゲラを持った時、油断して指をトトト・・・ってつつかれてしまいました。いててっと思ったとたんに、血が丸く吹き出てきました。コゲラ恐るべし、です (A^^;)
 
この写真の鳥は頭に赤い羽毛が数枚見えますので♂です。赤い羽根は普通隠されているので、野外でこれを見ることは稀です。これが見えれば♂なのですが、見えない時は雌雄の判別は??
 
続いてアオゲラ(Picus awokera
 
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べったりと頭が赤いのが♂の特徴です。身体は青くなくて緑色。昔の日本人は、青も緑も灰青色もみんな「アオ」って言っていたため、この緑色のキツツキもアオゲラって呼ばれています。生木に穴を開けるこの鳥にもし指をつつかれたら、骨が砕けるかも (A^^;)
普通種ですが、日本特産ですので、海外のバードウォッチャーには人気の鳥です。
 
最後にオオアカゲラ(Dendrocopos leucotos
 
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アオゲラとほぼ同サイズの大型のキツツキです。♂の頭はアオゲラ同様べったりと赤いのですが、♀はこのように赤くありません。和泉葛城山の山頂付近、天然記念物のブナ林周辺で見られ、それより標高の低いところで見られることは少ない鳥です。

カラ類

今日はどうなっているのでしょうか? 1日に100人以上の人が訪れてくれました。どうもありがとうございます。
 
さてさて、「鳥の」って形容詞を付けられることが多いNawshicaなのに、鳥ネタがたった一つしかないのはあまりに寂しいですので、普通種ですがカラ類の写真を見てください。
 
まずは最も普通に見られるシジュウカラ(Parus major)です。
 
イメージ 1
 
里山では普通種で、世界的に見てもヨーロッパまでの広い範囲に分布していますが、ヨーロッパにいるシジュウカラは腹部が黄色く、こちらを Parus major とし、日本産のものを別種として Parus minor と分けることになるかもしれません。鳥学会が出す次の日本産鳥類目録では、植物同様DNA解析による国際的な細分化の流れに基づく変更が加えられそうですので、シジュウカラも日本特産種ということになるのでしょうか? それにしても、major から minor とは、天から地に落とされたみたいですね。
 
続いてヤマガラ(Parus varius)。
 
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シャープなシジュウカラに対して、赤くてかわいいヤマガラですが、バンディングの時はシジュウカラ以上にてこずります。おみくじを引くようにしつけられるほど賢くて器用なのが災いして、網をぐちゃぐちゃとつかんでしまい、油断していると大変なことになります。エゴノキ(Styrax japonica)はこの鳥にとっては毒じゃないのが不思議です。
 
最後にヒガラ(Parus ater)。
 
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和泉葛城山や龍門山でも少し標高が高くならないと見られない鳥です。里に降りてくることは、ドカ雪でも降らない限りめったにありません。3種のうち一番のんびりさえずるのがヤマガラ、続いて2拍子のシジュウカラ、一番早口でさえずるのがこのヒガラです。日がら1日さえずって・・・ ってのはいつもの観察会ねたでした (A^^;)
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