今日は、午後から行事の下見のために貝塚市蕎原に行ってきました。いつもなら植物や鳥を見ながらなのですが、今回は地学の専門家についてでしたので、地質や地形などの説明付きです^^
 
蕎原と言えば、巨大アンモナイトで有名な場所。子供の頃はそれがどこなのか全然知らなかったので、巻いたアンモナイトなんて見つけたこともなかったのですが、場所を教えてもらってから、落ちた石に1/3くらいのはっきりと巻いたアンモナイトを一度拾うことができました。泉南の方では2ヶ所ほど和泉層群の露頭があり、そこでは異常巻きアンモナイト、巻きが戻って棒状になったバキュリテス(Baculites sp.)がたくさん産出しますが、アンモナイトらしい巻いたものは、ここでしか見られません。
 
今日は化石採集ではないので、まずは落合橋のところで断層を確認。
 
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川の左手に溝のように見えている部分が断層の破砕帯です。何度かここは覗いたことがあるのですが、水路でも作っているのかと思っていました (A^^;)  右側が下流部分で泉南流紋岩という古い岩盤、左手の断層より上流側は和泉層群です。
 
道を挟んだ反対側に崩れたところがあります。
 
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単に土砂崩れの跡だと思っていたら、ここも断層だそうです。破砕帯で崩れやすく、木が生えないとか。なるほどです。
 
もう一度川を覗き、上流側の川底を見ました。
 
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下流側の泉南流紋岩は堅くて大きな岩盤ですが、上流側は大き目の礫がごろごろ混ざった地層になっています。これは昔火砕流などの巨大ながけ崩れがおこり、それが堆積したため、和泉層群の底にあたるこの部分には大きめの礫がごろごろとした地層となります。これを基底礫岩と言うそうです。それより上に積もった部分になればなるほど粒子は細かくなって、最後は泥岩になり、化石も見られます。和泉層群は中生代白亜紀のものですので、アンモナイトの他、ウニやサメの歯、貝などが産出します。地層が傾いていて、ところどころにある露頭で地層の状態を見ることができます。
 
少年自然の家の前から、秋山川沿いにもとの落合橋の所まで歩いて戻りました。フユイチゴ(Rubus buergeri)の実がとても美味しそうでした。
 
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秋山川沿いを歩いている時、アラカシ(Quercus glauca)にしては変な感じのカシを見つけました。手にとって見ると鋸歯が違う、裏面も違う、お~~ツクバネガシ(Quercus sessilifolia)だ!
 
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一昨日の日曜日に歩いた奈良春日山には所々で見られましたが、ここで見るのは初めてです。大阪府生物目録にも泉南にマークのない種類。つい最近、牛滝山にも分布していることをネット上の知り合いの「ざっしょのくま」さんが突き止められ、教えていただいたところでしたので、ここが泉南の2ヶ所目の産地となります。貝塚市の記録ももちろんないようです。
 
葉の裏側はこんな感じです。
 
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葉の先だけに細かな鋸歯があり、葉の縁がわずかに下側に巻き上がったようになっています。裏側も光沢があり緑色です。
 
よく似たアラカシの葉の裏側はこういう感じです。
 
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鋸歯は葉の中央付近からあり、葉の裏側は白っぽくて全く光沢はありません。こちらはごく普通種です。同じカシなのに、どうしてツクバネガシが少ないのか不思議です。