Nawshicaの自然とともに

2019年4月にフリーとなり、現在は Nature Guide & Research として鳥や植物、昆虫の調査や観察会講師、ガイドなどをしています。このブログは​ 20​10​/04​/2​9 に yahooブログで開設し、2019/09/09 にこちらに移行しました。このブログでは日々の活動で見た生き物を中心に情報を発信しています。

その他

上野動物園

上野動物園続編です。
 
動物園の中にはたくさんの樹木が植えられていました。まずはモチノキ(Ilex integra
 
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これは雄株。雄花はこんなふうに枝に密集するようにびっしりと付きます。動物の写真を撮らずにこういう地味な樹木の花を撮ってる人はいませんでした (A^^;)  テンダイウヤク(Lindera aggregata)も咲いていたのですが、きれいに咲いているのはあまりなく、花が終りかけか蕾ばかりの木しかみつからず、撮るのはあきらめました。
 
もっと地味なケヤキ(Lindera aggregata)も花盛りでしたが、この花に気付いていた人はまずいないでしょうね (A^^;)
 
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横を通っている人は、「何を撮ってるんだろう?」って不思議な顔をしていました。
 
やっと娘の好きな^^爬虫類館にやってきました。娘はトカゲモドキやイグアナを見て大喜びしていましたが、ボクはこんなものを見つけてびっくり!
 
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ダーウィンの進化論で有名なガラパゴスゾウガメ(Geochelone nigra)です。どの亜種なのかはわかりませんが、推定年齢75歳以上のタロウ君です。アルダブラゾウガメ(Dipsochelys dussumieri)はどこかで見たことがありますが、まさか絶滅に瀕しているガラパゴスゾウガメが見られるとは思いませんでした。
 
爬虫類館を出ると、東京スカイツリーがきれいに見えていました。
 
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台湾で見た台北101もかっこよかったですが、こちらはスリムでなかなかです。
 
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上野動物園のおもしろいところは、動物を単に檻の中に入れて展示するだけでなく、ゲージの中にある大きな木で自由に遊ばせているところです。木が大きくて、そこにいることに気が付きません。爬虫類間に行く途中では、ボランティアの解説員が指差している先を見て、そこにカナダヤマアラシ(Erethizon dorsatum)がいることに気付きました。でも確か解説の人はキノボリヤマアラシって言ってたような (A^^;)  確かにキノボリヤマアラシの一種なのは間違いないのですけど (A^^;)
 
帰り道では、そのすぐそばでもう一つ、レッサーパンダ(Ailurus fulgens)がいることに気付きました。
 
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う~ん、下から覗いているお二人さん、邪魔です (A^^;)  それでってことでもありませんが、肖像権の問題もあるのでいちおう目線を付けました。
 
レッサーパンダは1科1属1種で、2亜種あるようで、クマ科よりアライグマ科に近いらしいです。家内や娘は行きに気付いていたようですが、ボクはここにいることに全く気付きませんでした。
 
そろそろ帰る時間です。出口近くでトイレを待ってるとき、ふと横にあるゲージの中を覗くと、とんでもない鳥がいました。
 
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国の天然記念物、ルリカケス(Garrulus lidthi)です。さすが上野動物園! 実物は初めて見ました。光の状態がよければ、青い羽が光ってとてもきれいなんだろうなって思いました。このゲージの所は日本の野鳥が展示されている建物になっていて、中にいろいろな日本産の鳥が展示されていました。でも、日本を代表する動物園なのですから、できればもっとたくさんの種類を展示してほしいと思いました。

上野公園

先週の土日、娘のフィアンセのご両親との初顔合わせに東京に行ってきました。
秋田の人で、白神山地のブナ林や、クマゲラ(Dryocopus martius)で有名な森吉山にそう遠くないところにお住まいらしく、お父さんは渓流釣りとクマが好きだということで、初めて会って話しているという感じもないくらい楽しい時間を過ごすことができ、気が付けば4時間ほども経っていました。暖かくて優しそうなご両親で、娘のことを気に入ってくれているようで、ほっとしました。
 
翌日は娘と上野公園に行きました。
 
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この枝垂桜は満開で見事でしたが、ほとんどのサクラはもうほとんど残っていませんでした。でも、この先はブルーシートでいっぱいで、花見の宴会だらけ。花がなくても飲めればいいって感じでした^^
 
左手に降りて不忍池に行ってみました。冬は敷き詰めたようにカモがいますが、この時期にはもうほとんどがロシアに帰っていました。少しだけキンクロハジロ(Aythya fuligula)が残っていました。
 
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手前の黒白のはっきりしているのが♂、向こう側が♀です。潜水ガモですので、上から見ていると水中を泳いでいる姿がよく見えました。
 
ユリカモメ(Larus ridibundus)はもう夏羽になっていて、真っ黒の頭巾をかぶったようになっていました。でも、なかなか近くで写させてくれません。そのかわり、ウミネコ(Larus crassirostris)が近くに止まってくれました。
 
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くちばしの先が赤と黒に塗られていることと、成鳥でも尾羽の先が広く黒いことが特徴です。他のカモメ類も若い間は尾羽の先が黒いのですが、成鳥になってもそのままのカモメは世界中を探してもごく少なく、おそらくネオテニー(幼形成熟)だろうというのをどこかで読んだ記憶があります。
 
不忍池をあとにし、上野動物園にも行ってみることにしました。行ってびっくり、すごい人です (A^^;)
 
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動物園に入るために並ぶなんて・・・ いいシーズンだからというだけでなく、どうもジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)目当ての人がたくさんいたからのようでした。
 
入ってすぐにパンダ舎がありました。和歌山でたっぷり見てるのですが、やはりせっかく来たので見てみることにしました。
 
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和歌山では透明のガラス越しや屋外で直接見られたのですが、ここのパンダはフラッシュ除けのためか青っぽく着色されたガラス越しです。これは♀のシンシン(真真) う~ん、白浜ワールドサファリの方がもっと落ち着いてじっくり見られたぞ (A^^;)
 
前にワールドサファリに行った時は、双子の赤ちゃん、梅浜(メイヒン)と永浜(エイヒン)が生まれて公開されていたので、ものすごくかわいかったです。
 
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本当にぬいぐるみのようにかわいい^^ パンダの数も多いし、こういうのを見たあとですので、上野のパンダには申しわけありませんが、「あ、いたいた」っていう程度でした^^
 
 

骨折

2週間ほど前、自宅で引き戸をバンって閉めた時に、右手の薬指と小指を誤ってはさんでしまいました。薬指は翌日には痛みも収まっていましたが、小指は直後からすごく痛んだので、すぐアイシングをしました。3日ほどはずきずき痛んだので、その間帰宅後はアイシングを続けました。骨折かもという思いはあったのですが、その後痛みも収まり、大丈夫かと思っていたのですが・・・
 
この前の日曜日、観察会当日がとても寒くて、手袋をはめて、ちょっと小指を持ったとき、ボキッて音がしました。あ、やばいかなって思って手袋をはずして小指を見てみると、なんだか小指が太い! 左手の小指と比べてみると、倍くらいの太さになっていました。さすがにこれはおかしいと思って、今朝整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらいました。
 
これがその写真です。
 
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一見普通に見えますが、小指先端の骨(第5指末節骨)基部の上側(写真の右側)がきれいに折れていました。
 
アップにするとこんな感じです。
 
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医者いわく、「これが骨折した直後なら固定して安静にしなさいって言うところだけど、もう2週間経ってるんだしなあ・・・」 ということで、とりあえず添え木を当てて包帯を巻くだけになりました。骨折部分のずれもわずかなので、くっつくのを待つのみのようです。変に曲げたりしない限り特に痛くもなく、なんの不自由もないのですが、包帯のせいでタイピングしにくいのがちょっと辛いかも (A^^;)  数日我慢して付けてからはずす予定です (A^^;)
 
この整形外科にはそのさらに数週間前に、2ヶ月ほど続いている左肩の痛みを診てもらいに行ってて、脊椎に異常があったらいやだなと思ったのですが、関節炎だとのこと。いわゆる40肩のようでした。この時のレントゲン写真がほしくて、今回の写真とともにくださいと言ったところ、「じゃあ、プリントアウトします」って言ってくれましたが、「USBにコピーさせてもらえませんか?」という要求は見事に却下されました (A^^;)
 
これがその時のレントゲン写真です。
 
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さすがにこの写真を見ても、どこが悪いのか正常なのかは全くわかりませんでした。しかし・・・ こんな写真をほしがる患者も珍しいかも^^

お礼

12月もいよいよ終わりになりました。
 
今年の3月19日からスタートしたこのブログも、これがおそらく今年の書き込みの最後になると思います。「マニアックすぎる!」と言われながらも、皆さんのコメントに励まされて、ここまで続けることができました。本当にありがとうございます。
 
この記事を含めて84件、訪問者は今現在でのべ5662人、コメントも258件いただいています。鳥と植物を中心に、いろんなことをよく書き続けられたなあってのが今の感想です。
 
あえて触れずにきたのですが、ブログ開始は震災の1週間後。あの震災とそれに続く原発の大事故、政府のあきれるようなひどい対応や今も続く情報隠しなどを見て、なにかボクも情報を発信するべきだという気持ちに駆られたこともブログを書き始めたきっかけの一つの理由でした。
 
ボク自身にも、母を亡くすという思いがけない悲しい出来事もあり、逆にたくさんの人たちとの出会いもあり、また、多くの生き物から学ぶこともありで、変化に富んだ1年でした。出不精のボクですが、ブログを書くと言う目的のおかげで、何度か遠出もすることができました。また、鳥の声紋分析という新しい分野に足を踏み込むこともできた年でした。
 
来年はどんな年になるでしょうか。
 
大学時代、同級生の言葉に触発されて、10年単位で目標を立てる、ということを続けていますが、ボクのこの10年は「後ろに続く人を育てる」と決めています。新しい年も、誰かの琴腺に少しでも触れることのできるようなことができればいいのですが^^
 
今年の最後は、数年前和泉葛城山頂でバンディング&観察会をしている時、山頂ステージで行われていた野外ライブに飛び入りさせていただいた時の写真で締めくくらせていただきます。ブログ初登場のNawshicaでした (A^^;)
 
では、みなさんよいお年を!
 
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ふたり展2

昨日一昨日と、眠気に負けてしまいました (A^^;)
 
母が陶芸を習い始めたのは1988年、ちょうど骨髄腫を発病した頃です。病気がなんらかのきっかけとなったのか、偶然同じような時期だったのかはわかりませんが、つらい病気との戦いの支えになっていたことは間違いないと思います。仕事をしながら、よくもこれだけ続けられたものです。
 
作品の続きです。細かな線を組み合わせて模様を作る作品は、こういう小皿にも使われています。これはボクにはモミジアオイ(Hibiscus coccineus)の花に見えます。
 
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直線だけでなく、曲線にも応用されています。小皿ではこういうのがありました。
 
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大きな壷にも応用されています。
 
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黒泥稜線紋大壷です。どうすればこういう曲面にこんな正確な曲線が書けるのでしょう?
もう一つ、同じ黒泥稜線紋大壷ですが、壷の曲線が異なる作品もありました。
 
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小さな蓋付きの壷もあります。
 
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大皿に応用したものがこれです。
 
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黒釉稜線紋大皿です。後ろの花器も母の作品です。
 
くり抜き細工の作品もありました。これはおそらく中に灯りを入れて楽しむ行燈ではないかと思います。
 
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らせん状に鳥の群れが飛んでいるかのような穴が開いています。鳥の研究をしているボクを思いながら作ってくれたのでしたらうれしいのですが^^
 
こちらはちゃんと中に灯りが入っています。
 
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白萩釉彫文燈火器です。こういうのもありました。
 
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父はあまり大作は作らないのですが、母は大きな作品から小さなものまで、たくさんの作品を残してくれています。こんな急須もあります。
 
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茶瓶はないと思うんだけど (A^^;)  生前、急須の取っ手にするのに、クズ(Pueraria lobata)のつるを取って来てほしいって頼まれてたのに、とうとう持っていくことができなかったことがすごく心残りです。
 
小さなぐい飲みも作っています。
 
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たくさんの作品を、こうやって見ていただければ、きっと母も喜んでくれると思います。亡くなって初めてそんな気持ちになるなんて、親不孝な息子です (A^^;)
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