今日、天気もそこそこだったので、9時ごろから珍しく一人で龍門山に登って来ました。
いつも観察会で4月初旬と5月下旬に登るのですが、この時期はなかなか行く機会がなかったので、いくつか狙いもあって行ってみました。4月に比べると、花は本当にたくさん咲いていて、途中でデジカメのメモリーがいっぱいになってしまいあわてました (A^^;)
ヒメクロモジ(Lindera lancea)の花はもう既に終わりかけていましたが、そこここにウスゲクロモジ(Lindera sericea var. glabrata)が花をつけていました。
ヒメクロモジとは開花期も違いますし、花の数もウスゲの方が多く、葉裏の細脈までウスゲの方は隆起することも異なります。龍門山では2種は同じくらい見られますが、お向かいの和泉葛城山ではウスゲは本当に少なくて、ほとんどがヒメクロモジです。
ヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. gracilipes)も山頂ではまだたくさん咲いていました。
毛のあるなしでヤマを付けるか付けないかを変えている図鑑が多いのですが、個体差なので細分化する必要はないと思っていますので、普段は単にウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glabra)と呼んでいます。
龍門山ではなぜかミツバツツジの仲間が見られません。今日はミツバツツジ類を探すのが目的の一つでした。山頂の尾根筋を歩いていて、やっとミツバツツジ類が咲いているのを見つけました。
和泉山脈と同じく、あってもコバノミツバツツジ(Rhododendron reticulatum)だろうと思っていたのですが、ピンクの色が濃く、なんとなく雰囲気が違います。花の内部を確認してみると、子房にコバで見られるような白い毛の密生が見られません。地肌の緑がわかる程度に短い毛が生えていることから、どうもトサノミツバツツジ(Rhododendron dilatatum var. decandrum)のようです。和泉葛城山の山頂部にもわずかに見られますが、龍門山で見られるとは予想していませんでした。花柄の基部か冬芽の外側?がモチツツジ(Rhododendron macrosepalum)のように粘るのを確認したのですが、コバやトサではどうだったのか全然記憶にありません (A^^;)