Nawshicaの自然とともに

2019年4月にフリーとなり、現在は Nature Guide & Research として鳥や植物、昆虫の調査や観察会講師、ガイドなどをしています。このブログは​ 20​10​/04​/2​9 に yahooブログで開設し、2019/09/09 にこちらに移行し、日々の活動で見た生き物を中心に情報を発信しています。なお、元高校数学の教師でしたので、家庭教師の依頼も受けております。

龍門山観察会

今日は『龍門山を守る会』2011年度第1回目の観察会でした。
 
天気は快晴、24人の参加者が集まり、分乗して中腹の登り口へ。車の数が多いので、予定を変更して田代コースを登ることにしました。
 
歩き出すと暑いくらいの暖かさ。足元にはボクの大好きなシハイスミレ(Viola violacea)もポツポツと咲いていました。
 
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長い登りが終わってやっと田代峠へ。イヌマキ(Podocarpus macrophyllus)の雄花が満開でした。尾根筋を歩くとやっと目的のギフチョウ(Luehdorfia japonica)が飛び出しました。一つつかまえて皆さんに身体の毛や羽を見てもらったあと、そっと逃がしてあげました。
 
ここのギフチョウは南限の地として有名になりすぎて、一度絶滅してしまった後、飼育個体を放蝶したものです。今年もちゃんと自然発生してくれていました。遺伝的には以前とは異なる産地不明のギフチョウですが、それでもこうして自然状態で見られること自体が貴重です。標本箱の中に眠っている死んだギフチョウとは全く違う、生きて飛び回っているギフチョウを見る感動はまた格別のものです。ギフチョウ、がんばれ!!
 
やっと山頂に到着してお弁当。食べている間、目の高さからふわりとサシバ(Butastur indicus)が上昇してきました。東南アジアから渡ってきているのです。山頂ではサービス満点のギフチョウがいて、じっくりみんなで観察できました。
 
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少し後に見てみると、羽を閉じていました。
 
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まだ発生の初めなので、♂しか見ませんでした(続く)。

あきは・みさき・BAND Final

今日、あきは・みさき・BANDの国内最終ライブに行ってきました。
 
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 見に行くたびに実力アップが実感されます。あきはちゃんが高校卒業で東京に行くので、残念ながら今日で最後となります。横浜と金沢のジャズフェスで同日ダブルグランプリという信じられない偉業達成なのに、本当に残念ですが、それぞれがまた新しい目標に向かって飛び出して行くのもいいのではないかって思います。
 
実は今朝、「今日、最後のライブだから来てくれるのかなあ?」って息子に言われたよって家内から聞かされました (A^^;)  もっと前から教えてもらってれば、知り合いにも宣伝しておいたのに、ほんとにぼんやりした(のんびりした?)息子です (A^^;)  まあでも、お気に入りの7拍子アレンジの Summer Time も聞かせてもらったし、よしとしましょう^^
 
さあて、明日はギフチョウの観察会です。天気も回復して暖かくなったので、今年もまたたくさんのギフチョウを見ることができると思います。

イヌガシ

3月末に、地元龍門山に久しぶりに行きました。
 
龍門山はギフチョウ(Luehdorfia japonica)南限の地であること、特産のキイシモツケ(Spiraea niopponica var. ogawae)がたくさん見られることで有名ですが、ギフチョウは1980年代に目撃されたのを最後に絶滅してしまいました。マニアの乱獲によるものと考えており、本当に残念なことです。今は、繁殖した個体を放蝶することで、再び見ることができるようになりましたが、遺伝的にはもといた龍門山産のギフチョウではなくなっているのは残念なことです。しかしそれゆえ、再びマニアに乱獲されることはないと思うのですが、またいなくなるようなことのないように、龍門山の自然を守る会が中心となって保護活動を行っています。
 
2010年度に龍門山の山頂部が特別保護区に指定されたことにより、整備の予算が付き、新しく看板や樹木の名札を作ることになりました。落葉樹については後日観察会の際に設置することにし、葉が出てなくてもわかる範囲で、どの木に付けるのかを指示してきました。名札は急遽枚数が増えたため、写真が用意できなかった種に関しては、守る会でまた後日作成する予定です。
 
このイヌガシ(Neolistea aciculata)はそういう樹木の一つ。山頂近くでこういう赤い花をいっぱいつけていました。龍門山にはもう1種これによく似たヤブニッケイ(Cinnamomum tenuifolium)もありますが、中央コースではこちらの方がよく見られます。イヌガシに似てもっと葉の大きなシロダモ(Neolitsea sericea)の方がずっとたくさんみられます。
 
この3種のクスノキ科の植物は、3行脈のめだつ葉はそれぞれ似ていますが、花の形や色、開花期がみな違っているので、花を見ればすぐにわかります。
 
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