今日は『龍門山を守る会』2011年度第1回目の観察会でした。
天気は快晴、24人の参加者が集まり、分乗して中腹の登り口へ。車の数が多いので、予定を変更して田代コースを登ることにしました。
歩き出すと暑いくらいの暖かさ。足元にはボクの大好きなシハイスミレ(Viola violacea)もポツポツと咲いていました。

長い登りが終わってやっと田代峠へ。イヌマキ(Podocarpus macrophyllus)の雄花が満開でした。尾根筋を歩くとやっと目的のギフチョウ(Luehdorfia japonica)が飛び出しました。一つつかまえて皆さんに身体の毛や羽を見てもらったあと、そっと逃がしてあげました。
ここのギフチョウは南限の地として有名になりすぎて、一度絶滅してしまった後、飼育個体を放蝶したものです。今年もちゃんと自然発生してくれていました。遺伝的には以前とは異なる産地不明のギフチョウですが、それでもこうして自然状態で見られること自体が貴重です。標本箱の中に眠っている死んだギフチョウとは全く違う、生きて飛び回っているギフチョウを見る感動はまた格別のものです。ギフチョウ、がんばれ!!
やっと山頂に到着してお弁当。食べている間、目の高さからふわりとサシバ(Butastur indicus)が上昇してきました。東南アジアから渡ってきているのです。山頂ではサービス満点のギフチョウがいて、じっくりみんなで観察できました。

少し後に見てみると、羽を閉じていました。

まだ発生の初めなので、♂しか見ませんでした(続く)。