今年もまた、スギ(Cryptomeria japonica)の枝打ちがされる場所を見に行ってきました。
この場所は冬の間に時々スギの枝打ちが行われ、落とされた枝が積み上げられている場所です。スギの枝にはカヤラン(Sarcochilus japonicus)や、時にはクモラン(Taeniophyllum glandulosum)もついていて、そのままにしておけば枯れてしまいます。と言って持ち帰ったとしても、どちらのランも気難しいランで、育てることは難しいのですが、そのまま踏まれたり枯れてしまうのはあまりにかわいそうなので、いつもはかない努力をしてしまいます。
枝打ちは今年はされていませんでしたが、枯れたり折れたりして登山道に落ちている細い枝をじっくり見てみると、カヤランもですがクモランもいくつか拾うことができました。登山道の上なので、いくつかは気付かれずに踏まれていました。
これはその中でもまだ元気な株です。ずっと樹上でいればまだ何年も生きられたのに、残念です。
クモランやカヤランの落ちている場所の近くには、ユキワリイチゲ(Anemone keiskeana)の群落もあり、ウスバヒョウタンボク(Lonicera cerasina)も所々で見られます。
大阪でこういう珍しいものが見られる場所はとても貴重です。ユキワリイチゲは今年はなんとなく花数か少ないように思いました。ウスバヒョウタンボクはまだ葉がやっと展開しだす程度で、今年こそきれいに開花しているところを撮影したいと思っています。