昼食後、少し下ると、コツバメ(Callophrys ferrea)がいました。これも春一番にだけ見られるチョウです。田代峠でもイヌマキの雄花に来ていたのですが、ここでやっと接近して撮影できました。敏捷なチョウで、接近するのは大変でした。

地味ながら、散りばめられた白い模様や目の周りの白い隈取がキュート!
さらに下ると、イヌガシ(Neolistea aciculata)がまだ咲いていました。ヒメクロモジ(Lindera lancea)の小さな花や、落ち葉をかき分けてヒメカンアオイ(Heterotropa takaoi)の花を観察したあと、明神岩の分岐のところでアブラチャン(Lindera praecox)が満開になっていました。

明神岩からの眺めはとてもよく、紀の川から和泉山系がばっちり見られました。山腹のタムシバ(Magnolia salicifolia)もいたるところで満開でした。

自然がいっぱいの龍門山ですが、今年も帰化鳥のソウシチョウ(Leiothrix lutea)が良くさえずっていましたし、中央登山道入り口から田代峠登り口までの道筋では新帰化植物のシラホシムグラ(Galium aparine)やミチタネツケバナ(Cardamine hirsuta)がいっぱいでした。
参加した子供達が大人になった時に、帰化生物の侵入のない、貴重な生き物達が今のままちゃんと生き続けている龍門山であってほしいと願うばかりです。