げんきの森シリーズその2です。鳥の調査をしないといけないのに、植物ばかり見ていました^^
二つ目はサルトリイバラ(Smilax china)。分類はユリ科に入れられたりサルトリイバラ科に独立させられたり色々でしたが、DNA解析による最新のAPG分類体系ではサルトリイバラ科として独立するようです。ユリ科の分類は改変でこれでもかというほど細分化されちゃいましたが、サルトリイバラ科は素人考えでも納得できます。
昆虫採集やヤブこぎ、バンディングの時には刺で散々な目に合わされるサルトリイバラですが、この時期は花がきれいです。まずは雄花。
花弁は6枚ですが、外側の3枚と内側の3枚では形が違います。また、雄蕊6本は円形に配置せずに正3角形に配置しているのも不思議です。
続いて雌花。
雄蕊は糸くずみたいな細い糸状に退化し、太い雌蕊と3裂した柱頭が目立ちます。一つの株で両方の花を付けるのではなく、雄株、雌株の区別があります。イチョウ(Ginkgo biloba)の雄株雌株での研究では、染色体レベルでの違いは全く分からないそうですが、このサルトリイバラではどうなんでしょうか?