今日はチリモンを使った小学校での公開講座でした。チリモンとは、チリメンジャコ(シラス)の混獲物の総称で、チリメンモンスターの省略形です。チリメンモンスターという名前は、きしわだ自然資料館が名付け親です。
 
今でこそ全国的にメジャーになったチリモンですが、最初は何が何なのかわからず、仕分けしていただいた実物と見比べながら名前を調べるような状態でした。写真に撮って名前を付けたシートにすればもっと扱いやすくなると考えて作ったものがとても好評で、そこからとうとう今のようなチリモンのブームになっちゃいました^^
 
とはいっても、チリモンはボクの守備範囲外ですので、和歌山市内の業者さんから購入したチリモンを昨日きしわだ自然資料館に持ち込み、同定してもらいました。チリモン」は節足動物や軟体動物の幼生、魚の稚魚などですので、専門家でも「~の仲間」程度しかわからないものも多いのですが、見分けるポイントなども教えていただき、ついでに久しぶりに写真も撮りました。蛍光灯下の手持ち撮影でしたので全くシャープさに欠けますが、そのうちのいくつかを見てください。こんなことならストロボと小型三脚を使うのでした (A^^;)
 
今回のチリモンは紀の川河口近くの大阪湾でこの1週間ほどの間に獲れたチリメンジャコの中のチリモンです。
まずはハダカイワシ
 
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有名な深海魚です。このサイズの頃でもちゃんと発光器官を持っているらしいです。こんなものが混ざっているなんてびっくりしました。
 
続いてキチヌ(Acanthopagrus latus
 
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この時期に産卵するタイの仲間はここ大阪湾ではキチヌ以外はまずいないだろうとのことです。身体の後半にある黒のストライプ(これは横紋、頭を上にして考えます)がおしゃれです。
 
イソギンポ(Parablennius yatabei)(もしかしたらイソギンポ科の魚、ということかもしれません)はいつもよく見られます。
 
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アップにするとオオカミウオ(Anarhichas orientalis)みたいな感じです。
 
魚以外では、ウオノコバンがたくさん見つかりました。
 
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海のダンゴムシです。足の鉤爪で魚に取り付く外部寄生虫です。
 
ウミノミも珍しくたくさん入っていたのですが、写真がひどくて紹介できないのが残念 (A^^;)  以前撮った写真でご覧ください。
 
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ほんとにノミみたいです。頭に角が生えている、ツノウミノミという種類だということをゆめえびさんに教えていただきました。下の個体の頭の先に、短い角が写っています。
 
チリモンは姿形も多種多様ですし、季節や場所が変われば見られるものも変わるので、子供達にはいつも大人気で、今回も時間ぎりぎりまでシラスの中をピンセットでかき混ぜて一生懸命に探していました。一つだけタツノオトシゴが入っていたはずなのですが、結局誰も見つけられませんでした。