まだまだ載せたい事はいろいろあるのに、次々いろんなところに出歩くこの夏 (A^^;)
こんな年はめったにありません。
ということで、北海道も大台ケ原も全部あとまわしで、まずは乗鞍を片付けることにします。
野鳥の会和歌山県支部旅行は、今年は乗鞍岳に決まりました。その途中で、ひるがの高原にある有名なハリオアマツバメ(Hirundapus caudacutus)の水飲み場に寄りました。
去年の8月にここに初めて訪れたのですが、残念ながらもう時期が遅すぎて1羽も見ることができませんでした。今回はそのリベンジです。
7月28日明け方に目的の池に着きました。もうカメラマンがたくさん来ています。待つこともなく、たくさんのハリオアマツバメがやってきて、水面をかすめるようにして水飲みを始めました。望遠レンズは手振れ補正が効かないタイプで、しかも暗いし高速で飛び回るハリオアマツバメをレンズに納めるのは並大抵のことではありません。
やっと見れそうな写真が撮れました。
こんな小さな濁った水の溜池のどこにそんな魅力があるのかわかりません。右上と水面にそれぞれ1羽が写っています。左下のはちょうど水を飲んでいるところです。拡大してみると、
下嘴を水につけて、高速で飛びながら水を飲んでいます。あまりのスピードに後ろの水面に水の壁ができています。バットマンのマークみたい^^
飛んでいるところもがんばって撮影です。
喉と下尾筒が白いことがわかります。尾羽の先は羽軸が針状に突き出ているので、針尾と名付けられました。高速で飛ぶための道具として、また、樹洞に営巣するので、垂直の木に止まる時にも利用するのではないかと思います。この個体は次列風切が換羽のため抜けて短くなっています。
こちらはもっと高速で飛んでいるところ。さっきの個体に比べると換羽は全て終っているのか翼はとてもきれいです。
最初の個体と同じく、これは次列風切が換羽のために抜けています。
頭上に来て反転する瞬間をやっと撮る事ができました。中央尾羽の針尾がかすかに見えます。こんなボケボケの写真でも、何枚シャッターを切ったかわからないくらい撮ってやっとです (A^^;) 手振れ補正つきのレンズが欲しい (A^^;)
ハリオアマツバメは夕方になると高空に上昇し、飛びながら寝ることが知られています。アメリカなどで発達しているレーダー鳥学によって明らかにされた習性らしく、滑空しながら徐々に高度を下げ、ある程度下がると羽ばたいてまた高度を上げるそうです。イルカなどと同じように、脳の右半球と左半球を交互に眠らせるという器用なことをしているらしいです。交尾も空中で行い、樹洞で繁殖する時以外は全て空で生活を行うというとんでもない鳥です。