8月15日午後から18日まで、和泉葛城山で鳥の標識調査(バンディング)を行いました。最終日の18日早朝に網場に行ってみると、キクガシラコウモリ(Rhinolophus ferrumequinum)が1頭かかっていました。コウモリが捕獲されるのは初めてです。
 
コウモリは歯が鋭く、身体は柔らかくて翼は長く、骨折させたり傷つけたり、また鋭い歯で噛まれることのないように取り外すのは大変でした。網は噛まれて大きな穴が開いてしまいましたが、何とか無事に取り外すことができました。
 
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大きな耳は先が外側にきゅっと曲がっています。鼻は不思議な形で、この形から”キクガシラ(菊頭)”と名付けられました。この下に小さくおちょぼ口のように見えているのが口。開くと鋭い歯がずらっと並んでいます。
 
そおっと袋から出してベンチの上に出しました。そのまま飛んでいくかと思ったのですが、おとなしく止まっています。
 
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お顔のアップを撮らせてもらいました。
 
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つぶらな瞳がかわいい^^ それにしてもこの鼻の役割はなになんでしょうか? 集音機??
 
とりあえずこのままにはできないので、安全なところに置きに行くことにしました。おとなしいので翼を広げてパチリ。
 
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青空を背景にすると、
 
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まるでレントゲン写真です。
 
普段の止まってる形に持ち直して、木に止まらせてみました。
 
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やっぱりこの方が自然です。コウモリの専門家に種名を確認すると同時に、どうすればいいかをお伺いすると、暗いところに置いておくのがいいとのこと。近くの薄暗い中にそっと止まらせておきました。