白川郷から白山スーパー林道に行き、その夜は高山で宿泊。翌日早朝の朝市から始まり、高山市内の観光をしたあと、上高地に行くか新穂高岳に行くか迷った末に、新穂高岳に向うことになりました。
 
ロープウェイ乗り場のあるしらかば平駅に着いたときには既に昼。せっかくなら午前中に行きたかったのに、しかたありません (A^^;)  本当にもったいないことです (A^^;)
 
とりあえずロープウェイで西穂高口駅に行くことにしました。
 
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まだこの時点では焼岳がよく見えていましたが、山頂に着いたころからそろそろガスが出てきました。
 
山頂で遅い昼食をとった後、やっと散策開始^^
 
歩き出してすぐ、クルマユリ(Lilium medeoloides)が咲いていました。
 
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花だけを見るとコオニユリ(Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum)に似ていますが、葉の幅が広くて、茎の下部の葉は名前の由来になっているように輪生しています。普通は花に濃紅色の斑点があるのですが、この花には全くありませんでした。
 
その先にはキヌガサソウ(Kinugasa japonica)が咲いていました。
 
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日本特産の植物です。咲いているのは初めて見ましたが、予想外に大きくびっくりしました。以前はユリ科に分類されていましたが、APGⅢではシュロソウ科になっています。
 
さらにその先にはヤグルマソウ(Rodgersia podophylla)が咲いていました。
 
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葉はよく見るのですが、なかなか花を見る機会がなく、やっと撮影できました。これは以前の分類から変わらずユキノシタ科です。
 
林床にはゴゼンタチバナ(Cornus canadensis)が咲いていました。
 
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ゴゼンタチバナの開花株はこのように6枚の葉が付きますが、葉が4枚のうちは花を付けません。ミズキ科には珍しく草本です。
 
さらに進むとナデシコ科のセンジュガンピ(Silene gracillima)が咲いていました。
 
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花弁の縁の細かい切れ込みを千手観音の腕に見立てたそうな。そういう発想はどこから出てきたのか不思議です。
 
同じ場所にゼンテイカ(ニッコウキスゲ)(Hemerocallis dumortieri var. esculenta)が咲いていました。
 
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ゼンテイカは草原に群生しているイメージがあったので、こんなくらい茂みでぽつんと咲いていると、なんだか別の種類のように思ってしまいました (A^^;)  ゼンテイカを含むヘメロカリス属はユリ科からゼンテイカ科に分離されています。
 
さらに歩いて行くと、スゲがありました。スゲは勉強中なので、とりあえずいくつか撮影して、帰ってからスゲ図鑑で検索 (A^^;)
 
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頂小穂が雄性で、側小穂が雌性であること、無鞘の長い苞があり、下部の雌小穂が少し離れて付くこと、雄鱗片が淡褐色で軸が緑色であること、雌果苞の嘴が長く外側に開出していて、鱗片はそれより短く緑色であることから、ヒカゲシラスゲ(Carex planiculmis)でした。
 
続く^^