また更新が滞っていました (A^^;)
 
今回はヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の仲間(ヒノキ科)4種の見分け方です。
 
この仲間は葉の裏側にある白い模様(気孔帯)を見るのが簡単ですが、覚えるのがたいへん。そこで、ボクはいつも観察会では「あ、さ、ひ、 W、X、Y」って感じで覚えることを勧めています。
 
まずは「あ」の「W」 アスナロ(Thujopsis dolabrata)です。
 
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白い気孔帯が「W」に見えるでしょうか?
 
アスナロは他のヒノキ科の植物に比べると葉が倍ぐらい大きいので、実は裏返すまでもなくすぐに見分けがつきます。
 
続いて「さ」の「X」 サワラ(Chamaecyparis pisifera)です。
 
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この気孔帯を X と見るのはなかなか想像力が要ります^^
 
こちらはヒノキととてもよく似ています。慣れてくれば葉を裏返さなくても、葉がヒノキよりも尖っていることで見分けることができると思います。
 
続いて「ひ」の「Y」 最も普通種、スギ(Cryptomeria japonica)とともにたくさん植林されているヒノキです。
 
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こちらははっきり Y に見えます。
 
もう一種、ヒノキにとてもよく似た種類があります。クロベ(ネズコ)(Thuja standishii)です。
 
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サワラよりはるかにヒノキに似ていますが、裏面の気孔帯は淡緑色なので全然目立ちません。
 
クロベはなかなか関西では見られない種類です。実ができればヒノキとは全く違うので、すぐにわかるかもしれませが、それ以外の時はスルーしてしまいそうです。