さて続きです。
稲村ヶ岳山荘が近づくころ、足元にヒメイチゲ(Anemone debilis)がちらほら咲いていました。

山荘近くではこんな群落もありました。

小さな花ですが、これだけまとまって咲いてくれるとなかなか美しい!
稲村ヶ岳山荘の前で小休憩をとった後、いよいよ山頂へ。山頂までの道は何ヶ所も雪渓をトラバースする必要がありました。

この時期にこんなに雪が残っているのは初めてです。滑落しないように慎重に雪渓を渡りました。
このあたりから、周りでルリビタキ(Tarsiger cyanurus)の囀りが聞こえてきました。と、目の前に♂が!

参加者全員が肉眼でしっかり見ることができました。本当に美しい鳥です。
山頂に到着すると、マンサク(Hamamelis japonica)の花がまだ咲いていました。

コガラ(Poecile palustris)も近くにやってきてくれました。

コガラが止まっている木はオオカメノキ(Viburnum furcatum)です。
再び稲村ヶ岳山荘に戻り、今回は元の道を戻ることにしました。下る途中でハクサンハタザオ(Arabidopsis halleri subsp. gemmifera)が咲いているのに気付きました。

茎に付く葉が複葉となることでスズシロソウ(Arabis flagellosa)と見分けることができます。
オオミネテンナンショウ(Arisaema nikoense subsp. australe)もところどころで咲いていました。

この時期にはまだ葉は展開していません。色も黒っぽく、気をつけて見ないと咲いていても気づきにくいテンナンショウです。
さて、これが7月になるとどんな状態になっているでしょうか^^