さて続きです。
 
登山道の途中で今回の目的の一つ、ショウキラン(Yoania japonica)の花に出会うことができました。
 
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葉緑体を持たず、地中のナラタケ(Armillaria mellea subsp. nipponica)を食べながら育ち、花の時期だけ地上に現れる腐生ラン。偶然その時期に出合うことができなければ、けっして見ることのできない植物です。
 
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アップで見るとまさにランらしい凛とした姿をしています。この先でももう1個体を見ることができました。
 
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こちらの花は少し痛んでいます。群生するととてもいい香りがするのですが、今回は感じることができませんでした。
 
ショウキランと同じ腐生植物のギンリョウソウ(Monotropastrum humile)も近くで見ることができました。
 
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こちらはベニタケの仲間を地中で食べているようです。まるで蝋細工のような透き通るような純白の花です。APGⅢではイチヤクソウ科はツツジ科に合体されていますが、これがツツジ科?? 驚きの結果です (A^^;)
 
登山道の途中で、こんな木の枝が落ちていました。
 
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ミズメ(Betula grossa)です。側脈が並行気味でシデの類のように見えますが、果実がちがいます。また、1年枝は互生しますが、2年目以降に出る短枝に2枚の葉を付け、対生するように見えるのが特徴です。もちろん、枝を折って匂いをかぐとサロメチールの香りがするのが一番の特徴ですが^^
 
こんな小さな花も咲いていました。
 
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フウリンウメモドキ(Ilex geniculata)です。果実の頃は赤くてまさに風鈴の状態になり目立ちますが、花はこんなに小さくて、気をつけていないと咲いていても気付きません。
 
ツルアジサイ(Hydrangea petiolaris)もきれいに咲いていました。
 
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こちらは装飾花が3~4枚。これにそっくりのイワガラミ(Schizophragma hydrangeoides)は装飾花は1枚で、葉をもむとキュウリ(Cucumis sativus)の匂いがします^^
 
さらに歩くと、コミネカエデ(Acer micranthum)が咲いていました。
 
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花序が長く下垂気味で、花をまばらにたくさんつけ、5枚の花弁が細くてその間にある萼片が短いために花弁に隙間があいているように見えます。この山にはナンゴクミネカエデ(Acer australe)もありますが、開花期が1ヶ月は早く、花序はもう少し短くてあまり下垂せず、花弁と萼片の長さがほぼ同じくらいなので花に隙間がないように見えます。
 
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これは以前大普賢で5月中旬に撮影したものです。こうして並べてみると違いは歴然ですが、葉だけを見ると識別はなかなか難しい (A^^;)
 
さらに続く^^