いつまで続く稲村ヶ岳、って感じですが、お付き合いください (A^^;)
尾根筋を歩き出して少し歩いた頃、登山道から少し離れたところに白い花がたくさん咲いているのに気付きました。
カラマツソウ(Thalictrum aquilegiifolium)です。遠目にはヒメジョオン(Erigeron annuus)がいっぱい咲いてるように見えました。この白い花は花弁じゃなくて花糸、つまり雄しべです。カラマツソウは雄しべの先の葯より雄しべの軸の部分の方が幅が広いことが特徴です。
登山道に戻ると、コケの中になにか突き出しているものに気が付きました。
冬虫夏草だと思い根元を掘ってみたのですが、最初の個体はなにから出ているのかはわかりませんでした。その後再び見つけた個体の根元をゆっくり掘ってみると、
ありました! ガの仲間のサナギです。やはり冬虫夏草にまちがいありません。サナギのところどころから白い菌糸が見えています。帰ってから調べてみると、サナギタケ(Cordyceps militaris)だとわかりました。
この道の先は女人禁制の山上ヶ岳に続きます。その分岐点になるレンゲ辻には女人禁制門があり、そこには大きな立て看板が設置されています。
かなり以前からこの英文の最初の単語がこのように消されています^^
ここからは谷を下る道。バイケイソウ(Veratrum album subsp. oxysepalum)がたくさん咲いていました。
アップで見るとなかなかきれいです。
かつてはユリ科に分類されていましたが、今はシュロソウ科に分類されています。
谷を下る途中、少し離れたところにバイカウツギ(Philadelphus satsumi)が咲いていました。
望遠レンズで撮影。アブラムシがいっぱい付いていてちょっとかわいそうです (A^^;)
さらに下ると足元にたくさんの芽生えが出ていました。
この葉を見て成木がなにか分かる人はすごい! この谷にたくさんある巨木、シオジ(Fraxinus platypoda)の芽生えです。
これは幼木。後ろに写っている幹でもまだ子供です。この谷には一抱え以上もあるような巨木がたくさん生えています。あの双葉からこんな羽状複葉になるなんて、まず想像がつきません。
次がこのシリーズ最終回です^^