次は植物編、と言ったものの、その前にまた昆虫です (A^^;)

元雑甲虫少年だったこともあり、昆虫は大好き^^ でも、中学生くらい以降は採集するのはよほどのことがない限り国内では小さなハムシダマシやチビタマムシのような雑甲虫ばかり。チョウの採集などはまずしませんでした。ただ、海外では別。これまで図鑑でしか見たことのなかったチョウが目の前に飛んでいたら、ついネットを取り出して採集していました。と言っても、同じ種類をとことん捕りまくるような一部のマニアみたいなことは決してしません。きれいな♂♀が捕れればそれで十分満足^^

海外には2度、一度は大学2回生の夏に台湾を1周、その次は就職してからやはり夏にタイ北部、スリランカ中南部、台湾北部を回ってきました。

そのときの標本はいまだに三角紙に包まれたままですが、一部は展翅をして標本箱に入れていました。

事情があってその標本箱を何年も触ることがなく、先日久しぶりにその標本箱を見てびっくり! 虫に食われてたいへんな状態になっていました。幸い海外で捕ったチョウの標本はまだなんとか無事でしたので、今のうちに撮影することにしました。

まずはなんといってもアゲハチョウ科の美麗種、キシタアゲハ(Troides aeacus

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これは♂ 初めてネットインしたときには、あまりの大きさと力強さに手が震えました。

続いて♀

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後翅の模様が全く違いますし、サイズも大きい。この2頭はいずれも1980年8月8日にタイ Doi Suthep で採集したもの。今はキシタアゲハやトリバネアゲハの仲間は全種がワシントン条約対象種となっています。

同じ日、こんなチョウも採集しています。一つ目はシロチョウ科のアカリスカザリシロチョウ(Delias acalis

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美しいシロチョウです。台湾で見たアカネシロチョウ(Delias pasithoe curasena)にとてもよく似ていますが、羽の裏側の模様は全く違います。

続いてタテハチョウ科のビブリスハレギチョウ(Cethosia biblis

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ハレギチョウの仲間はなんとなくシロチョウ科だと思い込んでいましたが、タテハチョウ科、それもドクチョウ亜科ホソチョウ族に分類されています。そう言われてみれば確かにタテハチョウに見えてくるのが不思議^^

アカリスカザリシロチョウに似たこのチョウも展翅していました。ワイルマンシロチョウ(Delias wilemani

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これは1977年7月10日に台湾阿里山で採集したものです。この日はちょうどこれにそっくりなシロチョウ科のタカムクシロチョウ(Metaporia leucodice illumina)が大発生していて、2~3頭きれいなのを捕ったあとは適当にネットインしては逃がし、ってのを繰り返していただけでしたが、これをネットインしたとき、何かが違うって思い、三角紙にキープ。宿に帰ってから調べてワイルマンシロチョウだとわかり小躍りしました。このとき一緒に行ったチョウ目的の同級生2名はどちらも結局最後まで捕ることができず、とっても悔しがっていました。4人で行った残り一人はクモ専門でした (A^^;)  ボクは一番苦手ですが、手づかみして採集しているのには驚き (A^^;)

この年は、夏休みの大部分を使って、台湾を1周しました。これこそ熱帯のチョウで、図鑑でしか見たことのなかったタテハチョウ科のコノハチョウ(Kallima inachus)も採集することができました。

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これも憧れのチョウでした^^

続く^^