鳥ネタばかりが続きましたので、今度は溜まってた去年の写真から、去年見た昆虫を^^ ”鳥の”っていつも言われるのですが、もともとは昆虫少年だったのです^^
まずは5月に大阪南部の岬町で観察会をしたときの写真から。この観察会は一応鳥の観察会ですが、ボクは鳥に限らずいつも植物や昆虫なども説明するようにしています。この日はいろいろな昆虫が見られました。
登山道の途中でシジミチョウがいました。おや? っと思って止まったのをよく見ると、サツマシジミ(Udara albocaerulea)♂でした。
南方系のチョウで、大阪市内でも既に記録されているので、いるとは思っていたのですが、ボクにとっては初見のチョウ。羽根を広げたところをやっと撮ることができました。とても美しい!
甲虫でも初見のものがありました。最初は普通種のベニカミキリ(Purpuricenus temminckii)と思っていたのですが、何かちがう雰囲気なので帰って調べてみると、ヘリグロベニカミキリ(Purpuricenus spectabilis)でした。
ベニカミキリそっくりですが、後翅にある黒い紋や前胸の黒い縁取りが特徴的です。普通種のベニカミキリもいましたので比較してみてください。
ほんとにそっくりです!
山道の最奥ではトラフトンボ(Epitheca marginata)♂もいました。
いくら水辺が近いとはいえ、岬町の、しかも山奥の山道で飛んでいるのには驚きでした。もちろんこの観察会では初めての記録です。
次は7月にやはり大阪南部で見つけたキンイロネクイハムシ(Donacia japana)
まるで宝石のような美しい甲虫です。
この甲虫は水草のミクリ類のみを食べ、ミクリ類自体がたいへん少ない水草であるために、キンイロネクイハムシも生息地が限られており、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。大阪府野生生物目録に大阪南部の記録はありませんでしたが、大阪南部で一ヶ所ヤマトミクリ(Sparganium fallax)のある池を知っていて、きっとそこにいるに違いないと考えて見に行ったところ、予想通り見つけることができました。もちろん初見の甲虫です。
ヤマトミクリはこちら。
クリのイガのような不思議な実をつけます。この植物も環境省の準絶滅危惧種です。
次は8月の恒例の鳥のバンディングの合間に見た昆虫。山頂で見つけたミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum elatum)です。
大阪府野生生物目録には泉南地域の記録がありますが、ボクはこの調査地で見るのはもちろん、大阪南部で見るのも初めてでした。
最後はやはり大阪南部の淡輪で見たキンケハラナガツチバチ(Campsomeris prismatica)
こちらは♂。これも大阪府野生生物目録に大阪南部の記録が抜けていますが、秋にはたくさん見られます。
花に来る♂はたくさん見るのですが、♀は見たことがありませんでした。今回初めて♀を見つけました。
暖かくなったらまたいろんな昆虫たちに出会いたいものです^^