鉢伏高原の灯火採集の最後です。
灯火採集をすると、甲虫もたくさん集まるはずだったのですが、今回も本当に低調 (A^^;) まずはカミキリムシ科。ウスバカミキリ(Megopis sinica)
長い産卵管が見えていますので、これは♀です。近くには♂もいました。
次はホソカミキリ(Disrenia gracilis gracilis)
スマートなカミキリムシですが、どっしりと落ち着いたミヤマカミキリとはちがい、ちょこまか動きが早くてなかなか撮影させてくれませんでした。
次はアトジロサビカミキリ(Pterolophia zonata)
こういう小さくて地味系のカミキリって、好きなんですよね^^
カミキリムシ以外の甲虫も見られました。カミキリモドキ科のアオカミキリモドキ(Xanthochroa waterhousei)です。
ストロボの影響で青く見えませんが、実物は深い緑色の美しい甲虫です。残念なことに体液に毒を持っているので、うかつに触ることはできません。触ると水ぶくれができてしまいます。
甲虫以外では、近くの自販機にヘビトンボ科のヘビトンボ(Protohermes grandis)が来ていました。
はねに薄黄色の紋があるのが特徴です。噛まれるととても痛そうです (A^^;)
セミ科のヒグラシ(Tanna japonensis)も来ていました。
これは鳴かない♀です。
昆虫はこれまで。このほか、カタツムリ類が2つ見つかりました。
一つ目はニッポンマイマイ科のケハダビロードマイマイ(Nipponochloritis fragilis)
体が真っ黒だし、殻がビロード状に毛が生えたような雰囲気で、見たことのないカタツムリだと思って調べてみると、環境省の準絶滅危惧種に指定されていました。
もう一つ、ナンバンマイマイ科のコベソマイマイ(Satsuma myomphala)がいました。
こちらもなんだか丸っぽくてあまり見たことのないカタツムリでした。いくつかの県ではレッドリスト記載種になっているようです。夜の森は昼間には見られないこういう生き物が見られるのでドキドキします^^