8月のバンディングでは、昆虫もたくさんの種類が見られました。
いつもはトンボの仲間がたくさん見られるのですが、今回はトイレの電灯が夜中点いていたので、ガの仲間がたくさん見られました。ガは守備範囲外なのでほとんど名前はわかりませんでしたが、元雑甲虫屋さんだったボクには、甲虫がたくさん見られたのがとってもうれしい^^
まずはカミキリムシの仲間から。
最初はヨツスジハナカミキリ(Leptura ochraceofasciata ochraceofasciata)。
ハナカミキリの仲間では最も普通種です。すぐ飛ぶのでなかなか写させてくれません。おそらくアシナガバチ類に擬態しているのではないかと思います。
ハナカミキリの仲間はこれだけ。次はキイロトラカミキリ(Grammographus notabilis notabilis)。
背中がなぜか少し汚れています。黄色や褐色形の色が多いトラカミキリの中で、これは黄土色で上翅の黒い紋がつながっていないのが特徴です。これもすぐ飛ぶのでなかなか撮れない (A^^;)
トラカミキリ類はもう一つ、ウスイロトラカミキリ(Chlorophorus signaticollis)がいました。
これも敏捷なカミキリですが、なんとか撮らせてくれました。筋骨隆々って感じがするのはボクだけかも (A^^;)
大型のカミキリもいくつか見られました。
まずはシロスジカミキリ(Batocera lineolata)
フトカミキリの仲間では日本最大種のひとつ。これに噛まれたら痛いじゃすみません (A^^;)
ウスバカミキリ(Megopis sinica)も見られました。
お尻から産卵管が見えているので、これは♀ これに噛まれても痛そう (A^^;)
これより小型ですが、細身でかっこいいホソカミキリ(Distenia gracilis glacilis)もいました。
スリムな身体なのに、何の模様もないシンプルさが特徴かも^^
それに比べてこのヒゲナガゴマフカミキリ(Corymbia succedanea)の美しさ!
青白色の地に黒の斑を散りばめて、なかなかのおしゃれさんです。
残るは地味系のカミキリ。一つ目はイタヤカミキリ(Mecynippus pubicornis)。
白い逆ハの字紋が目立ちます。見つけたときは別の名前を口走ってしまいましたが、たぶんイタヤカミキリが正解だと思います (A^^;)
これとは逆に黒い紋の付いたカミキリがブナ林内の手すりの上に止まっていました。
これこそヤハズカミキリ(Uraecha bimaculata bimaculata)と思っていたのですが、帰ってから調べてみると違う! はっきりとした上翅の紋からすぐわかると思っていたのに、探し出すのに苦労しました。たぶんこれはマルバネコブヒゲカミキリ(Rhodopina integripennis)♀。♂は触覚の第1節と第3節がコブ状に膨れるので特徴的なのですが、♀は第3節が膨れないということに気付いてやっとわかりました。たぶんこれであってると思うのですが (A^^;)
それにしても、3日間で9種のカミキリムシが見られるとは、今までなかったことです。
昆虫編、続く^^