Nawshicaの自然とともに

2019年4月にフリーとなり、現在は Nature Guide & Research として鳥や植物、昆虫の調査や観察会講師、ガイドなどをしています。このブログは​ 20​10​/04​/2​9 に yahooブログで開設し、2019/09/09 にこちらに移行しました。このブログでは日々の活動で見た生き物を中心に情報を発信しています。

ケアンズの鳥(メジロ科・ムクドリ科・ハナドリ科・タイヨウチョウ科・スズメ科・カエデチョウ科)

45.メジロ科
ハイムネメジロ(Zosterops lateralis)がキングフィッシャーパークでよく鳴いていました。撮影できるところには全く出てきてくれませんでした。

46.ムクドリ科
カバイロハッカ(Acridotheres tristis)が街中のいろんなところで見ることができました。移入種だそうですが、オーストラリアでは特に移入種と在来種を区別するようなことはしないそうです。普通種なのでつい撮らずに終わってしまいました (A^^;)

ムクドリ科ではもう一つ、オナガテリムクドリモドキ(Aplonis metallica)を見ることができました。

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真っ黒で光沢のある身体とルビーのような真っ赤な目が特徴的です。
この鳥は、朝夕に大きな群れで低い位置を弾丸のように飛ぶ姿を毎日のように見ますが、こんなふうに止まっている姿を見ることはなかなかありませんでした。あんな低い位置をあんなスピードで飛んで、衝突しないのだろうかと思っていたら、やはり車と衝突事故を起こすことがあるのだそうです。

47.ハナドリ科
ヤドリギハナドリ(Dicaeum hirundinaceum)を2ヶ所で見ることができました。

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これは♂。とても美しい鳥です。カッタナウェットランド近くの池に立ち寄ったとき、車のすぐそばの木の上に止まってくれました^^ 逆光だったので思いっきり補正 (A^^;)

48.タイヨウチョウ科
キバラタイヨウチョウ(Cinnyris jugularis)が営巣していました。

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これは♀。♂はのどが真っ黒ですが、今回見たのは♀ばかり (A^^;)  ごみが絡まったのかと思うような巣を作っています。もう一ヶ所では、

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道路すぐ横の木で営巣中。巣の入り口から顔を覗かせていました。

49.スズメ科
イエスズメ(Passer domesticus)が街中で見られました。この鳥も朝食を食べていると近くまでやってきたりしますが、普通種過ぎて撮影していないことに気付かなかった (A^^;)  この鳥も移入種のようです。

50.カエデチョウ科
フヨウチョウ(Neochmia temporalis)がキングフィッシャーパークで見られました。

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赤い眼帯をしているようです。明るいところに出てきてくれず、こんな粗い画像の写真になってしまいました。

もう一種、カノコスズメ(Taeniopygia bichenovii)の群れを見ました。かわいかったのに、撮れる近さには来てくれませんでした。残念!

7月末のケアンズ研修旅行、やっと鳥については全部アップすることができました。まだ植物は未整理ですが、オーストラリアには日本のようないいハンディ図鑑が出版されていないようで、いまさらながら多様な美しい写真図鑑がある日本の状態が世界的には普通のことではないのだと気付かされました。

オーストラリアの鳥シリーズはこれで完了です。お付き合いありがとうございました。

ケアンズの鳥(カササギヒタキ科・カラス科・オーストラリアヒタキ科・ツバメ科)

41.カササギヒタキ科
ツチスドリ(Grallina cyanoleuca)がどこででも見られました。

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街中の芝生の上で、人を恐れずに平気で餌をとっています。電線にもよく止まっていました。

フタイロヒタキ(Myiagra inquieta)がミッチェル湖にいたのですが、見損ねてしまいました (A^^;)

ナマリイロヒラハシ(Myiagra rubecula)はカッタナウェットランドで見ることができました。

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これはのどが黄色いので♀。♂は頭が真っ黒けのようです。茂みの中にいて、このワンチャンスしか撮影の機会はありませんでした。

メンガタカササギビタキ(Symposiachrus trivirgatus)はキングフィッシャーパークで見ることができました。

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森の中の流れのところで、時々水浴びをしていました。暗くてこの写真を撮るのが精一杯でした (A^^;)

42.カラス科
オーストラリアにはカラス科の鳥はとても少ないようです。移動中の車の窓からミナミガラス(Corvus orru)が1羽木に止まってるのを見ただけでした。

43.オーストラリアヒタキ科
キングフィッシャーパークでハイガシラヤブヒタキ(Heteromyias cinereifrons)がいたのですが、う~ん、何の記憶もないぞ (A^^;)

44.ツバメ科
日本のツバメ(Hirundo rustica)にとってもよく似たオーストラリアツバメ(Hirundo neoxena)をいろいろな場所で見ることができました。

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本当によく似ています。別の場所では、冬なのに営巣中でした。

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本当に日本のツバメに似ていますが、日本のツバメがこちらで出るとバーダーは大騒ぎだそうです^^

ミッチェル湖では2種類のツバメが飛びまわっていました。一つ目はズアカガケツバメ(Petrochelidon ariel

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ショウドウツバメ(Riparia riparia)によく似ていますが、頭が名前のとおりレンガ色です。湖岸に沿って飛んでいたので、狙いを定めてやっと撮れたのがこの写真 (^^)v

もう1種、キビタイツバメ(Petrochelidon nigricans)もいたのですが、撮影はできませんでした。

さあ、次でやっとケアンズの鳥シリーズはおしまいです^^

ケアンズの鳥(モズヒタキ科・コウライウグイス科・オウチュウ科・オウギビタキ科)

37.モズヒタキ科
チャイロモズヒタキ(Pachycephala simplex)をキングフィッシャーパークで見ましたが、撮影は全くできませんでした (A^^;)

38.コウライウグイス科
キミドリコウライウグイス(Oriolus flavocinctus)をカッタナウェットランドで見ましたが、こちらも撮影不能 (A^^;)

シロハラコウライウグイス(Oriolus sagittatus)がキングフィッシャーパークにいました。

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コウライウグイスは憧れの鳥なのですが、これは若鳥のようでなんとも地味な鳥。写真を撮ってなかったら、見た印象すらなかったかも (A^^;)

メガネコウライウグイス(Sphecotheres vieilloti)もいました。

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これは♂。不思議な配色の鳥です。

39.オウチュウ科
テリオウチュウ(Dicrurus bracteatus)が何ヶ所かで見られました。

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身体は真っ黒ですが、光線の具合でこんなふうに青い光沢が出て、とてもきれいです。目は真っ赤! もう一枚。

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オウチュウらしく尾が両側にはねています^^

40.オウギビタキ科
ハイイロオウギビタキ(Rhipidura albiscapa)がいました。

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ハクセキレイ(Motacilla alba)のようにも見えますが、尻尾の振り方がちがいます。各地で見られましたが、ケアンズでは冬鳥だそうです。

これよりはるかに普通に見られるのがヨコフリオウギビタキ(Rhipidura leucophrys

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名前のように尾を横に振ることを除けば、まるでセグロセキレイ(Motacilla grandis)です。人をあまり恐れず、ホテルの朝食を食べているテラスなどにもやってきて、隙を見つけてはパンくずとかを狙っています。普通種なので油断していると意外と撮影の機会に恵まれず、この写真くらいしか写していないことに後で気づきました (A^^;)

ケアンズの鳥(ホウセキドリ科・トゲハシムシクイ科・オーストラリアマルハシ科・モリツバメ科・サンショウクイ科)

32.ホウセキドリ科
キボシホウセキドリ(Pardalotus striatus)がいたようなのですが、声を教えてもらっただけで、見ることはできませんでした (A^^;)

33.トゲハシムシクイ科
ハシブトセンニョムシクイ(Gerygone magnirostris)とノドジロセンニョムシクイ(Gerygone olivacea)がいたようなのですが、こちらも声を教えてもらっただけで、見ることはできませんでした (A^^;)  どちらも日本にはいない科の鳥なので、見てみたかった (T_T)

34.オーストラリアマルハシ科
オーストラリアマルハシ(Pomatostomus temporalis)がいたのですが、撮影できる近さには来てくれませんでした (A^^;)

35.モリツバメ科
モリツバメ(Artamus leucorynchus)が電線によく止まっていましたが、撮影は難しい! けっきょく1枚も撮れませんでした (A^^;)  日本では超迷鳥なのに、残念!

マリーバではノドグロモズガラス(Cracticus nigrogularis)がいました。

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どう見てもカラスの仲間に見えるのですが、これもモリツバメ科。マリーバで見ただけでした。

これに似たカササギフエガラス(Gymnorhina tibicen)も見ることができました。

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この鳥、マリーバのゴルフ場に群れていたオオカンガルー(Macropus giganteus)の群れの近くにいて、そのうち寝そべっているオオカンガルーの背中に乗り、耳の中をつついたりしていました。ガイドの太田さんのおっしゃるには、アカハシウシツツキ(Buphagus erythrorynchus)などと同じように、動物の身体に付く寄生虫やダニなどを食べてくれるのだとか。これは太田さんが初めて発見されたそうです。

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そんないいチャンスのときの写真を撮りたかったのですが、残念ながらだめでした。この写真の右下にいるのがオオカンガルーをクリーニングするために出動している途中のカササギフエガラスです。

36.サンショウクイ科
街中でも郊外に行ってもパプアオオサンショウクイ(Coracina papuensis)を見ることができました。

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なかなかのりりしさです。こんな渋い美しさなので、見つけたらつい撮りたくなります^^

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なかなかのかっこよさです^^
この他、マミジロナキサンショウクイ(Lalage leucomela)とハジロナキサンショウクイ(Lalage sueurii)がいたのですが、ハジロの声を教えてもらっただけで、いずれも姿を見ることはできませんでした。

ケアンズの鳥(ハチクイ科・ニワシドリ科・オーストラリアムシクイ科・ミツスイ科)

前回の更新から気付いたらまた1ヶ月も更新できずにいました。

言い訳がましいですが、仕事や私的な用事が忙しかったことに加えて、せっかくアップする写真を、スズメ目以降だけでも新分類順にしたいと考えて、これまでどこにも存在しなかったオーストラリアの鳥のDNAに基づく新分類順リストを作成する、ということをやっていたせいもあります。IOC(オリンピックではなく、国際鳥類学会議)の世界の鳥のリスト(ver.5.3)エクセルバージョンがダウンロードでき、それとWikipediaにあるオーストラリアの鳥のリスト、Avibase、そして日本鳥類目録第7版とドッキングすることで、やっと完成! ついでに IOC 世界の鳥リスト日本語対応版も作ってしまいました (^^)v

仕事もやっと一息つき、やれやれと思っていたのもつかの間、IOCから10月24日に ver. 5.4 がリリースされました (A^^;)  また更新しなければ (A^^;)

ではケアンズの鳥の続きです。

28.ハチクイ科
次からスズメ目の鳥と言いながら、ハチクイ科を忘れていました。

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オーストラリアで見られるのはこのハチクイ(Merops ornatus)のみ。けっこうどこにでもいたのですが、近くで撮影させてくれない (A^^;)  移動のバスの窓越しに撮ったこの写真くらいしか撮らせてもらえませんでした。それにしても美しい!

さてやっとスズメ目の鳥たちです。ここ以降は科の配置も学名も IOCリストver.5.3 準拠です。

29.ニワシドリ科
オオニワシドリ(Chlamydera nuchalis)がマリーバキャンプ場の金網の外で巣作りをしていました。

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左手が東屋のような巣で、その巣の前に卵の殻のような丸くて白いものを一所懸命並べていました。繁殖期ではないこの時期に見られることは珍しいそうです。

30.オーストラリアムシクイ科
マリーバから車で移動中、窓越しにセアカオーストラリアムシクイ(Malurus melanocephalus)が道沿いのロープに止まるのを見つけ、すぐ車を止めてもらったのですが、残念ながら姿を見せてくれませんでした。この時期は冬羽なので全く地味な褐色の姿ですが、長い尾羽を垂直近くまで立てる姿は印象的でした。

31.ミツスイ科
ミツスイ科の鳥はオーストラリアでは本当にたくさんいて、今回はキホオコバシミツスイ(Caligavis chrysops)、アオツラミツスイ(Entomyzon cyanotis)、タテフミツスイ(Gavicalis versicolor)、サメイロミツスイ(Lichmera indistincta)、ハシボソキミミミツスイ(Meliphaga gracilis)、コキミミミツスイ(Meliphaga notata)、ノドジロハチマキミツスイ(Melithreptus albogularis)、コゲチャミツスイ(Myzomela obscura)、トサカハゲミツスイ(Philemon buceroides)、ヒメハゲミツスイ(Philemon citreogularis)、ズグロハゲミツスイ(Philemon corniculatus)、キイロミツスイ(Stomiopera flava)、シラフミツスイ(Xanthotis macleayanus)の13種を確認できましたが、そのうち見られたのは9種、撮影できたのはわずか4種類。残りは声のみ、と言っても教えてもらってそうなんだと思う程度で、聞き分けなんか全くできませんでした。

まずはアオツラミツスイ

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キングフィッシャーパークのバードフィーダーに群れていました。なんという配色!

次はサメイロミツスイ

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なかなかの地味な鳥。ケアンズ市内での撮影です。

次はズグロハゲミツスイ

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これも各地で見ましたが、こんなふうに茂みの中にいて撮影は難しい! ちょっとかわいそうな名前です (A^^;)

最後はシラフミツスイ。

イメージ 6

これもキングフィッシャーパークのバードフィーダーに来ていたのですが、動きが早くてこの程度の写真しか撮れませんでした。
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